自立するということ
一人暮らしを始めて9か月が経とうとしている。
自立の意味なんてわからなかった。
とにかく、このままじゃだめだって思って家を出た。
実家から遠くない場所に部屋を借りた。
自分で家賃を払って、水道光熱費を払って、自分で寝て起きる。
この社会で他人が当たり前にやっていること、すべて初めてだったことに気付いた。
初めは何かと気にかけてくれていた両親も9か月も過ぎると娘が家に居ないのが当たり前で、たまにご飯を食べさせてくれと帰ると「余分に作ってないから食べさせるようなものはない」と言われたり。
その一言を聞いて、なんだか心底安心した。
親と子供で依存関係だと思っていたし、それっていつまで続くのだろうって思っていたから。
一人の人間として地面に立てているような気がした。
そうして自分の脚で立てるようになったら、次は歩いて、自分の道を切り拓こう。
どんなこと、どんな人に出会えるのだろう。
楽しみに歩いていこう。